20221030

自然と目が覚めて、カーテンを開ける前からよく晴れていることが分かった。

身支度をして食器を洗い、その間に電子レンジに重曹を溶かした水を入れてスイッチを入れる。びたびたになった庫内を拭き取り、こびりついた焦げをダイソーで買った消しゴムのような研磨剤で擦ると、ほとんど諦めていた汚れがぽろぽろと削れ落ちるのでダイソーは侮れない。

昨日買った牛ブロックを使って夫がローストビーフ作りを始める。塩胡椒を振り、表面を油で焼くと、本能がよろこぶような匂いが立ち上る。どれだけ文明が発達し、理性的に生きているような気になっても、私の命が一番恐れていることは飢餓なのだなと改めて思う。

焼き目をつけた肉をホットクックへおさめて、カレーを食べに外出をする。会計の際にポイントカードを忘れたことを伝えると、レシートに二つハンコを押してくれた。ありがとうございますと言いながら、こういうレシートを後日改めて持ってくること、出来たためしがないなあとぼんやりと考える。

腹ごなしがてら遠くのスーパーとドラッグストアへ向かう。帰り道は住宅街を進み、さまざまな庭にさまざまな柑橘がなっているのを見て歩いた。