世紀末に生き残るのは能登の人々

9時頃にもそもそと起床。

身支度を整えて、電車でひとつ隣の駅へ行く。夫が髪を切り終わるのを、駅前の喫茶店でほうじ茶ラテを飲んで待つ。隣の席の老人が読んでいる本のタイトルが見えたのでインターネットで調べると、海外の詩集だった。夫と合流し、蕎麦を食べる。配膳をする女性から香水の匂いがして、飲食店、それも蕎麦屋で働く人から匂いがするのは珍しいなと思っていたけれど、美容室終わりの夫の整髪料の匂いだった。

録画していたブラタモリ能登半島の回を見ながら夕飯にナポリタンを食べる。能登半島の棚田では今も多くの工程を手作業で行い米を収穫していて、塩も同様だった。世紀末に生き残るのは能登の人々だなと思う。

散歩に出て、羽化したばかりの青白いセミや野良猫、カンナの花などを見る。前の散歩のときに見たとうもろこし畑のとうもろこしの成長具合も確かめに行こうと思っていたのに、遠くの空がサーチライトに照らされ続けるのを見つけてそちらの方角に歩くのに夢中になりすっかり忘れてしまう。サーチライトが何だったのかは結局わからなかった。