野菜炒めとは

本当に久しぶりに目覚まし通りに起床する。だるさも憂うつもない。身支度を済ませて、始業時間にパソコンを起動した。

昼に冷凍の白米を温めなおし、しゃけフレークとえだまめを混ぜてにぎる。おいしいけれど、食べ終わった後に猛烈な眠気に襲われる。血糖値め、と思いしばらく横になった。

食料品を買いに外へ出ると、比較的涼しい。最近は暑さに敵わず近い方のスーパーにばかり通っていたけれど、久々に遠い方のスーパーへ足を伸ばした。

夕飯は野菜炒めにするつもりで、キャベツ、もやし、エリンギなどをカゴに入れる。

野菜炒めはめったに作らない。同棲をはじめて4年?くらいになるけれど、おそらくはじめて作った。正解と思われる野菜炒めの味を私が知らないからかもしれない。出来上がった野菜炒めを食べても、はたしてこれでよかったのかしらと思うような味だった。決してまずいわけではないのだけれど、「味がきまる」とは言えない野菜炒めだった。

夕飯を済ませると、NHKで土井善治氏がそうめんを茹でている。ずっとしゃべっていて、今後そうめんを茹でるときには、この回を思い出し、ずっとしゃべる土井善治に見守られながらそうめんを茹でることになるかもしれないと思う。

お風呂から上がり、図書館で借りてきた滝口悠生の「寝相」の続きを読む。地続きなのに突拍子がない、みたいな小説でとても面白い。三編収録されているうちのふたつ目の話があと数ページで終わるというところで本を閉じる。15分もあれば読み終えたかもしれないけれど、結末を早く知りたい気持ちよりも、もう少し先延ばしにしたい気持ちがまさった。